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ヨーロッパ風建築の面影を残したレンガ建造物が伝えるいにしえの八百津

岐阜県を代表する「木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)」。そのうちの1つ、木曽川は、長野県を水源とし、岐阜県、愛知県、三重県を流れて伊勢湾に注ぎます。八百津町を東西に流れる木曽川は、かつて木曽の山から切り出した木材を搬出するのに重要な水路でした。八百津町の発展もその水運に支えられていたといっても過言ではありません。八百津の「津」の字が船着き場や港を意味する漢字であることからも、その背景が想像できますね。

明治時代、「名古屋電力」が木曽川の豊かな水量を発電に利用しようと河川開発を試みます。が、まだ技術もさほど確立されていない時代の工事は難航、また、日露戦争後の不況による資金調達の苦労もあり、発電所が竣工に至ったのは着工から5年後、明治44年のことでした。名古屋市に多くの電力を供給できれば自社の発展にも大きく役立つ、との意気込みで始まった工事でしたが、当初の予定より経費がかさんだこと、期間が延びたこと等で名古屋電力は、企業としての体力を失い、発電所の完成時には、会社は「名古屋電灯」に吸収されていました。ライバル会社に差をつけるための方策であったはずの発電所の建設が、会社を弱体化させたという皮肉な展開になったのです。

その後八百津発電所は、昭和49年にその役目を終えるまで、木曽川水系初の本格的な発電所として明治〜大正〜昭和の時代、この地方の産業を電力供給面で支えました。平成10年には、日本の水力発電の歴史を物語る貴重な資料として、発電所の建屋、残されていた機械等が国の重要文化財に指定され、その後平成19年には近代化産業遺産に認定されました。

「旧八百津発電所資料館」の館内は、発電機や水車の現物が展示されているだけでなく、この地域の電力産業史や八百津発電所の発電技術についてのパネル展示、さらに発電所が稼働する前に人々の暮らしに大きくかかわっていた筏が再現され、展示されています。また、木曽川とともにあった人々の暮らしをうかがわせる八百津町の暮らしと産業の移り変わりなどが民具を用いて展示されています。「八百津町情報コーナー」では、この地方に残る祭りや四季の風景などの映像を見ることもでき、発電所についてだけでなく、八百津町についても深く知ることのできる資料館となっています。

資料館の前を流れる木曽川は、ゆったりと流れ緑豊かな景色をつくっています。水のある風景は、いつも訪れる人の心を和ませてくれるもの。目の前に広がる雄大な風景もまたこの資料館の魅力の1つでしょう。

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