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日本の田んぼの原風景がここに。日本の棚田100選にも選ばれた山里の風景

八百津町の市街地から7キロメートルほど北に入った、標高400メートルの北山地区。ここに「日本の棚田100選」と「ぎふの棚田21選」、両方に選ばれている「上代田棚田」があります。先人たちが山や谷を切り開き、花崗岩を積み上げておよそ5ヘクタールの中に、123枚の棚田が造られています。耕作にあまり適さない土地で何とかコメ作りを、という先人の熱意と知恵と努力の結晶とでもいうべき遺産です。
千枚田と呼ばれる大規模な棚田が現存している地域もあることを思うと、上代田の棚田は決して大きくはありません。でも、その棚田を取り囲むように、今も民家が点在し、田んぼと民家が醸す里山の風景は、どこか懐かしく、訪れる人の心を和ませてくれます。
法面には、春には芝桜、秋にはヒガンバナが咲き、田んぼの緑色や黄金色とのコントラストが見事です。それだけではありません。田んぼの間を走るイノシシやタヌキ、カモシカ、地面を這うヘビなど、今ではなかなか見られなくなった生き物にもひょっとしたら出会えるかも。

棚田は、ただコメ作りのためだけに存在してきたわけではありません。丹念に造られた棚田は、ちょっとしたダムの役割も果たし、大雨が降った時など、水を地中に溜めることで、土砂災害を防止します。また、地中にゆっくり浸透した雨水は、長い時間をかけてきれいな水となり、飲用水としても利用されてきました。
このような棚田を、どうにか後世に伝え残したい——。そんな思いから、八百津町では、2005年度から「棚田オーナー制度」をスタートさせました。農業体験を通じてコメ作りへの理解を深めながら、地元住民ともふれあっていただき、もっともっと八百津を知ってもらいたい、好きになってもらいたい。八百津町の取り組みにはそんな熱い思いが込められています。棚田オーナーは随時募集中、その区画でとれたコメはもちろん、八百津町の特産物などもお土産についてきます。
何より「自分の田んぼへ行く」という心躍る動機が、オーナーとなった方の日常を、現在より少し彩ってくれることは間違いありません。

ところでこの上代田棚田に「落ち武者伝説」があるのをご存知ですか。源平合戦の頃、人里離れたこの地域に平家の落ち武者が来て、住み着いたというのです。正確な資料はありませんが、八百津町にたくさんの木挽き(こびき:現在の製材作業者)が多くいたことがわかっており、逃げ延びてきた武士たちが生きる糧を得るためにこの地域で栄えていた材木関連の作業に携わっていたであろうことは想像に難くありません。また、この上代田の集落の人たちがみな「岩井」姓であることも、落ち武者伝説の信ぴょう性を高めています。
現在の上代田棚田は、そんな落ち武者の存在を思わせない、のどかな光景が広がります。初めて訪れた人にも「懐かしい」と感じさせる、不思議な空間です。

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